top of page

SHINYAKOZUKA 25AWコレクションを発表「Good morning, I wish I could fly, never mind」

  • ikuru15129
  • 3月26日
  • 読了時間: 2分
SHINYAKOZUKA(シンヤコズカ) 25AWコレクションは、小塚自身が夢で見たランウェイが舞台。日本のロックバンド『くるり』の「静かの海」「グッドモーニング」が響いたショー会場、夢で見た”ペンギン”が今作の核となる。

始まりは、去年の夏頃に小塚が購入したペンギンのTシャツ。そこに描かれた「I wish I could fly」の文字から鳥の自由さや軽快さに憧れると同時に、自身を「飛べないペンギン」なのかもしれないと認識し始めた。この時期に聴いていた曲の歌い出しが「ペンギンゲストハウス」であったことなど、偶然にもペンギンに囲まれることが多かったことから、コレクションとの融合がスタート。実際にペンギンの観察にも足を運び、カメラ目線をくれるスター性のあるペンギンや空を仰いでばかりの一切媚びない者、ひたすら歩く者や海の中を飛ぶものなど様々なペンギンに出会ったことで、”ペンギン讃歌”的なコレクションが完成した。

前作に当たる25SSコレクションで10周年を迎えたSHINYAKOZUKA。デザイナーの小塚は、「10年かけてようやく『目的地への目的地』に辿りついた感触もあり、ある種前回で第1章が終わった感覚もあって、新鮮さが欲しかった」と語り、今作では新たな絵の書き方に挑戦。iPadを用いることは変わらず、それまでの鉛筆ツールから油絵調ツールへと変更したことで、立体感の書き方に変化があったと言う。鉛筆では”影”を書き足すことで立体感を再現していたが、油絵調では白で”光”を足さないと立体感にはならない。次の目的地へと向かうバスターミナルに着いた朝、まだ月が顔を出しているような時間にモーニングとコーヒーでも嗜むような、そんなぼんやりした情景。確かな輪郭は見えなくとも、新たな光が差す場所はいつだって美しく、そこに向かう人間的な喜びに満ちた姿が、光を加えることで生き生きとした心を宿した。

 

bottom of page