シューズブランドASICS （アシックス）とのコラボレーションなど、”今”を切り取り続ける
ロンドン発のファッションブランドKIKO KOSTADINOV（キコ・コスタディノフ）。
2024年10月1日に発表された25SS WOMENSWEARでは、キャラクターたちの提案を通して新たな空間の開拓に挑戦。現実と想像の世界を駆け抜ける女性たちや洗練されたテーラリングの制服を纏った飛行士、メタリックなバスケット織りとハードシェルの形状を纏った戦士。記憶の中の女性、スタンプや物語を集める人、そして軽やかで風のように動き続ける服を纏う放浪者など溢れる個性が表現された。
”新たな空間の開拓”にあたって、熟考されたのは移動と一時性について。時間がどのように移ろい、どのようにして未知の地に辿り着くのか。それらの表現に際して飛行服やパイロットの制服といった航空関連のモチーフが、スーツやロゴバッジ付きのキャップへと反映され、「服装によって自分を識別し、匿名性と解放感を同時に感じさせる手段」としてキャラクタライズされた。
歴史が移ろう様子に関しては、アメリカンフットボールのサーマルウェアを日本のヴィンテージの視点から再解釈したようなノスタルジックな形状として表現。カシミアとコットンのチュニックはショーツと組み合わさり、コットンメタリックのニットウェアは着用に伴ってしわが生まれ、創造的なスタンプ模様があしらわれた。
同ブランドは今年8月にLEVI'S（リーバイス）との初のコラボレーションを発表。本コレクションでは第二弾となるコラボレーションが実現し、自分の歴史を記憶し、旅を通じて異国の歴史と関わるコレクターマインドとして再びカスタムプリントに反映された。このモチーフはスカーフドレスやレザーアクセサリー、チャームや旅の遺物で覆われたバッグにも登場。その他にも、エキレクティックな感覚を持つジュエリー、金属のカフスや宝石が埋め込まれたラリエット、バレエブーツやバックル付きのバレエローファー、スナップモトクロスブーツなどがショーを彩った。
